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物や理論は普遍ではありません。
時代や環境、人の行動や心理の変化により、変わっていく(変えていく)ものです。
固定観念や先入観念で、じぶんに垣根・壁を作っていませんか?
シャンプーはこうする、接客はこうする。
習ったとおりに行い、それが習慣になり、無意識に何も考えず続けています。
しかし、習った頃のシャンプーよりいまのシャンプーは格段に進歩しており、シャンプーしてもらうお客様の意識も大きく違ってきています。
違ってきた条件として「薄毛・細毛の人口が増えてきた」こと。
その人達がネットで薄毛・細毛のシャンプー法の情報を勉強していること。
業務用シャンプーの10倍以上もする高価なシャンプーを使っていること。
だから美容室のシャンプー法も変えていかねばなりません。
シャンプーは自分達の仕事のためではない。
「たいせつな客のためにする」のだからお客様の要望に合わせるべきです。
カットしてすばやくシャンプー、そしてドライヤーで仕上げ。
カラー後にシャンプーする、シャンプーは仕事の中の一部でしかないという意識。
だから業務用シャンプーは「できるだけ安く洗浄力の強い」ものを選ぶ。
ここにお客様の希望や要望などはほとんど入っておらず、シャンプーのやり方にも進歩がなく、お客様の不安も考慮していません。
昔はこれでよかったのです。
美容室でしっかり洗われることに快感を持つ人も多かったのです。
しかし、新しい店、新しい年代の美容師、男性3人に1人は薄毛・細毛を気にしているという事実、そうした人はネットで薄毛・細毛を改善するシャンプー法を研究し勉強しているのです。
美容室はこれらお客様の気持ちを敏感にとらえて、シャンプーの理論や方法を「客の頭皮の状態」により変えていくべきなのです。
ここにケーキがあります。
黙ってケーキをお客様に差し出し、食べてもらいます。
心の中では「どうだ、わたしが作ったケーキはうまいだろう」と自負します。
しかし、食べる方の「味覚の問題、視覚の問題」を考えていません。
そして「これがわからないやつはダメだ」と職人的な憤慨をします。
いっぽう、目の前で材料のこだわりや独特のつくりかたを説明し、タレントの○○も食べている絶賛していると自己PRしながらケーキを食べてもらいます。
どちらのケーキがおいしいと感じてくれるでしょうか?
どちらのケーキがお客様においしさや特別製を知ってもらえるでしょうか?
またどちらの職人のほうが好まれるでしょうか?
無言で仕事をする美容師より、自己や店のPR、その客に必要で有益な専門知識をアドバイスする美容師のほうが繁盛します。
ここのところを美容室、美容師は必要なのに、それほど重要性を感じてないのです。
平均して年間来店回数は5.4回です。
来店間隔は年々延びていっており、来店回数は少なくなっています。
お客様は「店に来る理由がない」から来ないのです。
来るときは「髪が伸びて見苦しくなった」から仕方なく来ているに過ぎません。
だから髪を短くするなら安い価格の美容室にいくことになります。
店の中で来店を待つ体制では「お客様にお願い」しかできません。
しかし年間回数を1回増やすと売上は14%も増えます。
どうすれば来店回数を増やせるか、真剣に考えてほしい。
その方法はたくさんあります。
店側の価値観とお客様の価値観は大きく違います。
大きく違ってきているから客離れしています。
このことを他の理由で片付けてはいけません。
お客様が見捨てる理由は自分達にあります。
それを分析し改善していくのです。じぶんの価値観を変えましょう。