パソコンで「シャンプー」と検索してみよう。
何百万もの検索結果が見られ、じぶんたちが教えられてきた商品情報や理論が現実とはかけ離れていることを知らされるはずです。
もちろん間違った情報も多いので注意は必要です。
ネットの普及により、お客様は「もっと進んだ専門知識を得ている」ため、理・美容師や専門家より詳しいシロウトがたくさんいるのです。
その人達が店に来て、スタッフの説明を聞き「こんな古い情報を話す店はダメ」と思い、その店の信用は失墜します。
残念ながら、多くの美容室のシャンプー法は間違っているか、お客様の要望や希望に応えていません。
現代は「お客様が主」なのです。
だから「われわれのやりかたを押しつける」ことは、主であるお客様に抵抗や反発をもたれることになります。
美容室の基本的なシャンプー法は「店サイド」の効率を考えたシャンプー法で、お客様が望んでいるシャンプー法ではないことが多い。
このシャンプー法は「薄毛・細毛の人口が少ない時代」薄毛・細毛を考慮しない業務のためのシャンプー法なのです。
男性3人に1人、女性5人に1人という薄毛・細毛という現代、つまり美容客の約40%くらいが薄毛・細毛を気にしています。ネットでたかい頭皮用シャンプーを購入し、シャンプー法も勉強しているという現実を考慮したシャンプー法ではありません。
その約40%のお客様が望んでいるのは「頭皮・毛穴、毛細血管のことを考えたシャンプー法」つまり、いつまでも太く豊かな髪を保つシャンプー法なのです。
そんなことはおかまいなく、薄毛・細毛を気にしている頭皮をゴシゴシ洗い、毛細血管を弱らせたり頭皮にむくみの出る洗い方をしているので、お客様は急いで家に帰り洗い直す人も多くなっています。
その事実を「一部の特殊な例」として片付けることはできないはずです。
シャンプーが髪だけでなく、頭皮や毛穴にどのように作用でしょうか。
この現実を知らないため、脱脂力の強い業務用のシャンプーを大量に使い、モクモク泡立て、ゴシゴシ洗う。(これは多くのお客様の訴えです)
ほとんどの客は毎日シャンプーしており、空調の部屋でそんなに汗もかかない汚れていない職業の人が多い。
だから脱脂力の強いシャンプーを大量に使い、強い力で洗うことで頭皮や毛細血管にダメージを与えるのです。
美容室側の「完璧なスタイルを作る」ために、脱脂力の強いシャンプーを使うのだとしたら、現在のシャンプーの進歩・作用を知らないことになります。
そしてお客様の頭皮にダメージを与えることになります。
お客様は美容師を「髪に関する専門家」として見ています。
その希望に応えていますか?
ネットの普及で、専門家にはいままでの専門知識よりもっと高度な知識を要求されるようになりました。
それに追いつけないため、美容師がせっかく開発したノウハウを他の業種に取られて、じぶんたちのメニューを狭くしていきました。
薄毛・細毛を気にしている男女が40%近くもいるのに、以前の失敗から撤退して「育毛は路線が違う」と敬遠しています。
その人達は何百万も出して育毛サロンに通っているのに、シャンプー法のアドバイスなどもしていない専門家でいいのでしょうか?
お客様に専門家と認めてもらうには、新しい理論を勉強する必要があります。