年代別の人口は60才くらいがいちばん多く、その次がその子供の世代40才くらいが多いが、それ以後は次第に少なくなっていきます。(日本の人口が減少)
つまり客数は増えることはないのです。
したがってこれから競争はますます激化していくと予測されます。
美容室は9年連続して店舗数が増加しており、昨年は1,821店も増えています。
つまり人口は減っているのに美容室の店舗数は増えているのです。
カットのみの低料金店が増加し、既存の美容室からお客様を奪っています。
この傾向はますます増えており、既存の美容室は客数や売上を年々減らしています。
もっとも注目する点は「客の満足度が75%」もあることです。
これは低料金店が「安かろう悪かろう」のイメージを持たせないよう努力していることを表しており、客の囲い込みに成功しているといえます。
だから平凡でじっと客待ちしている美容室のお客様は確実に減っていきます。
まず、いいことから。
20代男性の利用傾向は、理容室よりも美容室を利用する人口が多くなっており、傾向として各年代層も美容室を利用するお客様が増えています。
しかし、「既存のお客様の来店回数の減少」と「客単価の低下傾向」のダブルパンチで悪化しています。
お客様は「ホントに必要なメニュー」しかしなくなり、安易なおすすめは失客につながることもあり、接客方法を再構築する必要があります。
店の売り上げを上げるメニューから、客が必要としているメニューへシフトしてメニューを作り直す必要があります。
特に注意したいのは「店側が考えている技術」と「客側が判断している技術」はちがうことに早く気がつくべきです。
以前は「会社に勤務する」ということは定年までの設計が予測できました。
しかしいまは定年まで雇用といったことは考えられず、リストラ、給料カットなど将来不安がつきまといます。
それに加えて100年に1度の大不況、デフレによる価格破壊など庶民の財布のひもは固くなっています。
40代の低料金店の利用率が1年で5%も増加しています。
これから低料金店の利用客はますます増えていくと予測され 、早急に「客の囲い込み」対策を立て実行する必要があります。
美容室は現状を低料金店や不況のせいにするのでなく、根本から経営を組み立て治すことが迫られています。現在のやりかたで挽回できることはないと専門家は予測しています。