理容室を訪問するディーラーやメーカーは「商品や器具を買って欲しい」ので、おせじで先生を持ち上げ、こころよい話しをしていきます。
そして商品や器具を売るために有利な情報ばかりを提供します。
誰もが人に嫌がられたり不機嫌にすることなど話したがりません。
つまりホンネで話し合わない時代、ホンネが聞けない不幸な時代といえるのです。
このような人達に囲まれて「自分や店の発展にひつような真実の情報」は聞くことができません。
つまり、耳に痛いホンネの話を聞く機会がなくなっているのです。
しかし理容室が生き残り、発展して行くには「耳に痛いがホンネで話し合う」ことが必要です。
メーカーやディーラーは、販売力のない利益を生まない先生は相手にしません。
商品や器具を買ってくれない理容室に訪問する時間がもったいないのです。
だからますます情報が入らなくなり孤立し情報の先端から離れていきます。
おなじ理容仲間が集まって、おなじような考えを持ち、おなじような行動パターンの人達からは新しい情報などは得られません。
そして仲間の店の売上も悪いからと、へんな安心感や連帯感を持ち、何も行動しないので外の世界から取り残されていきます。
ある評論家は「理容室は絶滅危惧職」と酷な評価をしています。
なぜ理容室は17年も減り続けているのでしょうか?
結論からいえば「お客様が離れていく」つまりお客様のニーズとウォントを理容師は満足させていないからです。
こういえば「不況、来店間隔の減少」など社会情勢や他のせいにする理容師が多いのですが、その弁解やいいわけすること自体が現実を把握していない証拠です。
お客様が離れていく主な原因は自分たちにあることを知り、心から改善しなければいけません。
シーラカンスのように何億年も変化しないで生き残っている生物もわずかにいます。
しかし、圧倒的に数はすくなく、以前のように回復・繁栄は難しい。
つまり現存する生物は「環境にあわせて自分を変化させ、生き残り繁栄させて来た」のです。
大切なお客様の心理や行動に合った改革を理容室がしていないから、お客様は逃げていくのです。
この言葉は過酷で反論する人 、憤慨しイヤになりこのホームページを閉じてしまう人もいることだと思います。しかし、憤慨したり、無視するのではなく、「一理ある」と最後まで冷静に読んで冷静に分析して頂きたい。
20代、30代の男性客が美容室に移っているのはなぜかを冷静に真剣に考えて頂きたい。
そして怒らずにこのホームページを最後まで読んでほしい。
なぜなら「わたしは心から理容室師を心配している」1人であり、仲間と改革を実践している一人だからです。