いま、理・美容室はじり貧状態といわれています。
理・美容師になろうという若者が激減しており、職業の人気度は下から数えてパートの次というブービー的な位置という人気薄の状態になっています。
なぜ人気がないのでしょう?
学校で教わったことが役に立たない、給料は安い、汚い、ストレスの高い職場、福利厚生の不備、休みがない、土日が休めない、など理想とはかけ離れた職場で完全離職率も高いといわれています。
でも、学費を払う親御さんからは「大学並みの学費(数百万円)を払い、国家試験を受けた理・美容師」の給料がOLより安いし、福利厚生もない店もある」と、実情を知ったご両親は「高い学費を支払って損をした」と嘆き怒っています。
それなら「2年間の学費の300万円」を貯金して、別の職種に就職したほうがいいという意見が多くなり、理・美容室学校の生徒数は激減。理容学校に至っては壊滅状態におちいっているようです。
でも、これをチャンスととらえる人もいます。
理・美容室学校の生徒さん、学費を出しているご両親は、次のことをよく考えてみてください。
また、これから子どもを理・美容学校にと考えているかたは、次のことを検討して将来を選択してほしい。
@ 日本の人口が減っています。
だから「客数が増える」ということはありません。
A 店は「客数」で成り立っています。
来店客が希望するメニューをこなして料金をもらうことで理・美容室の経営は成り立っています。
客数が減れば、売上も減る、給料が出せない、昇給できないことになります。
B 価格は上げられない。
客数が減っても、売上を確保するためには「料金の値上げ」をしなければならないのに、過当競争から「低料金店」が増えています。
C 独立しても経営困難な時代に
少し前までは、経験を積んで独立し小さな店を持つのが「理・美容師の夢」でした。
しかし、いまは独立開店しても数年で閉店する店が増えています。
D 昇給ゼロ
売上は「来店客が希望する技術の料金」なので、客数が減れば売上は減少します。
その上「低料金店の増加」により、ますます客数は減っています。
メニューをこなすには時間がかかります。つまりカットやカラーをするたには時間がかかり、1日に処理できる人数は限られています。
つまり、繁盛店でも「客数や売上に限度がある」ので、それ以上に売上は上げられません。
つまり、それ以上に給料が増えると言うことはないのです。
ある程度昇給すれば、それ以上は経験が豊富でも給料は上げてもらえません。
E 技術を切り売りする理・美容師
給料が上がらない、独立もできない。そうした美容師は「派遣」で時間給で稼ぐほうにむかい、
あちらの店、こちらの店と渡り歩く美容師が増えています。
しかし、経営者からは「大不評」で、お客様のことも考えないし、情熱もなく、ただ仕事をこなすだけで「仕事に合わない時間給」を払わなければならない。
そうした派遣の美容師に仕事をしてもらわなければならない経営者の悩みや苦しみも理解できるが、「そうした無神経な美容師に髪をまかせるお客様」は、もっと不満を持つようになります。
つまり、こうした「人不足」で技術は荒れ、サービス業の根幹である「笑顔でサービス」も崩壊してきているようです。
このような現状は「自分達の仕事」を高めるどころか、「イヤな仕事」のランク付けに入るなど全体的な将来のない職業となりつつあります。
F なくてはならない仕事、お客様に喜んでもらえる仕事
でも、髪は1ヶ月に1cmは伸びるし、身だしなみをきれいにしたい、髪を美しく保ちたい人はなくなりません。
つまり、なくてはならない仕事なのです。
そのような風潮にある中、休みを利用してわざわざ大阪まで来て1日びっちり勉強をして帰られる美容師もおられ、仕事を終えて夜の勉強会に参加する美容師もたくさんおられます。
そうしたかたから、勉強して、それを実践していると、髪のことで悩んでいたお客様から「あなたのおかげでこんなに髪がきれいになって」と感謝されおみやげまでもらったときの喜びと達成感は涙が出るくらい感激したと、美容師になってよかったといわれます。
結論として「そのようなお客様不在で技術も荒れている美容師」も多いから、お客様に喜ばれる美容師になれば、経営者にも信頼され、独立しても繁盛店になるはずです。
なぜなら、お客様が「規定通りの仕事しかしない美容室や美容師」に不満を持っているからです。
3000円のカラーと7000円のカラーは、なにが違うのでしょうか。
ていねいな仕事や材料が少し食らいよくても、2倍もの価格差はつかないはずです。
お客様から見て「どちらもほとんど違わない」から、だったら料金の安い「低料金店」にいく人口が増えているのです。そしていちど低料金店の技術を体験したお客様は、二度と高い店に行かなくなります。
経営者もスタッフも「開店すればお客様が来てくれる」ことに慣れきって、「いま来ているお客様が、次は来てくれなくなるかも」という不安もない。
いままで7000円もらっていた美容室が、じり貧になっているのは「この価格差」を納得させるだけの理由付けができなかったから、その対策をしなかったからです。
このことを考えないで、いままで通りに「来店するお客様を待って、いままでどおりの技術をふるう」理・美容室はじり貧になっていくのは当然です。
じぶんたち、美容室側だけの利益や効率を優先させた経営や、理・美容師の技術は、お客様には受け入れられないということを基本として、「お客様に満足してもらう」ための新しい知識や技術などを勉強しなおす必要に迫られています。
つまり「お客様が理・美容師の技術や価値を判断する」のであって、3000円でカラーできるのに、7000円払ってもらうためには「なにが必要か」を分析し、お客様を納得させられる技術や知識が必要です。
美容学校の生徒も、これらの現実を在学中に勉強しなければ「卒業したらなんとかなる」「美容師になれば明るい未来」と安易に考えている生徒には、未来は厳しいものになります。
だから半日もしないで辞めていく、3ヶ月持たないで辞める人もいるし、せっかく美容学校を出て美容師になったのに「完全離職」、まったく他の業種に就職する人も多いのです。
理・美容室の専門学校は「資格を取るための手段」であって、国家資格を得たからといって、社会に出て「他の業種より給料がいい」なんてことは期待できません。
「耐用年数」を考えると、男性の美容師は「35才まで」、おっさんになるとよほどの技術がなければ「くすんだおっさん美容師」となり、就職は難しくなるし、独立しても閉店率は高い。
女性美容師の場合は、男性より長持ちしますが、若い美容師にうとまれ、年代のギャップを痛感するようになります。
いくら技術が達者でも、多くの理・美容師は「じぶんの給料分」を稼ぎ出すくらいの売上しか得られないくらい客数や客単価は減少しているのが現実です。
事実、売上がじり貧になり、スタッフの数を減らす店舗も多い。
つまりお客様に技術をふるって始めてお金になるのです。
でも、「自分の給料の20倍もの売上」を上げている美容師もいらっしゃいます。
なにが違うのでしょうか。それは技術力の差ではありません。
技術での売上は限度があります。
例えばカラーの売上を例に計算すれば、カラー料金7000円、所要時間90分としたら1日に5人しかできないので、売上の最高限度は35000円となります。しかし、そんなにつごうよく順番にお客様が来てくれるはずがありませんし、これでは食事もできません。
「来店するお客様を待って、希望するメニューをこなすだけの理・美容師」になりますか?
それともじぶんに投資して「数倍も稼げる理・美容師」になりますか?
独立して「繁盛店」のオーナーになるための知識やノウハウを、いまのうちに勉強しますか?
いま、レストルの店では全国から理・美容師が来られて「再勉強」のために勉強しておられます。
25才の美容師が、10年後のじぶんを想像してみましょう。
35才の容姿はまだ若いが、店長クラスか独立する時期で、若いスタッフとは話が合わなくなります。
20年後、45才だと体力も落ちてきますし、10年前とほとんど変わらない給料で働いているじぶんを想像するとちょっと落ち込むし、もう若いスタッフといっしょに働くのは苦痛になるはず。
30年後の55才では、スタッフに煙たがられ、オーナーにも「給料が高いのに売上は若いスタッフといっしょ」と思われ、ていよく追い出されるはず。
このようにならないために、将来のために「数倍も稼げる理・美容師」のための知識やノウハウを勉強することをおすすめします。
男性の美容師の「有効期限」はもっと短く、35才まで(おっさん臭くなったら期限切れ)に独立するか、特別な技術や専門知識で食べていけるようになる必要があります。
でも、普通の美容室でそんなことを学ぶことはほとんど困難なので、いま「働きながら勉強できる」ところを探し、将来のためにそれらを学ばなければ、「年を食った男性美容師」は使い物にならないといわれることになります。
くわしいことは ふなはし にメールを下さい。
美容学校の卒業生1人に100社の求人がある時代で、じぶんの好きな会社を選ぶことができます。
オーナーは「辞められたら困る」ので、注意したいこともガマンしているのが現状。
だから、「わがまま」に育ってしまい、技術のじぶん流になり上達せず、勉強しなくてもどこからも苦情はでない楽な職場になっています。
これが、あなたたちを「やわで使い物にならない雑な美容師」にしてしまっているのです。
売上を上げなければとか、お客様により満足してもらうためにとか、向上心が希薄になっています。誰も真剣にアドバイスしてくれないので、「ただいわれたことをそつなくこなす美容師」にしかならないで歳を取っていきます。
売上が上がらないので給料が上がるはずがありませんし、ボーナスや福利厚生でも他業種とは劣った環境で働くことになります。
やわな知識や技術では独立して経営することも自信がないため、不満だらけの職場、店を転々とすることになります。
そんな人生をじぶんで選んでいるのです。
楽な道、楽な方法を選択して歳を取り、苦労するか、若いときに将来のためにきっちり勉強して、他の美容師より高額な給料が得られるようにするか、独立して発展させていく道を選ぶかは、どのような勉強をしなければならないかで決まります。
昔の話をしよう。
年中休みなく働き、店を閉めてから勉強しようとすると「電気代がかかる」といわれ、先輩はなにも教えてくれない、布団の中にハサミを持ち込み、カットする練習をした、泣きながらシャンプーの厳しい練習をした、など「時代が違う」と笑い飛ばすより、「一人前になる覚悟と根性」が養われた時代だったと、精神的な強さを参考にして頂きたい。
だから給料や待遇面だけで入社を決めるのではなく「じぶんの将来のため」自分の知識や専門性が勉強できる美容室を勤務してほしい。
もっと詳しく知りたいなら ふなはし にメール下さい。
これからの方向についてアドバイスいたします。
また、現実とは、実社会でのじぶんのポジションや将来についてもアドバイスしております。