ネットで検索すると育毛関連のサイトが多いのに驚きます。
それだけ薄毛・細毛の人口が多いのと、それがお金になるから群がってくる人も多いことを知っておくべきです。
とくに冷静に判断してもらいたいのは「理論的な育毛」が多すぎることです。
試験管内の効果が弱り衰えた頭皮におなじような効果が出るかといえば、それはNOです。
つまり、試験管内での実験で効果がありと判定し、理論的には効果が見られるけど、実際の頭皮に使ってみたらそれほどの効き目が見られないといった成分や商品がたくさんあるということなのです。
実際に試してもいないで「商品を巧みに売る」ためのサイトも見られることは、悩みの深い薄毛・細毛を必至になって改善しようと努力している人にとっては嘆かわしいことだと思います。
育毛について、ある先生の講演によく出席していた時期がありました。
その時に講師に向かって質問してみたいことがよくありました。
「先生のその理論で何人の人を実際に治しましたか」
私たちが聞きたいのは、難しい理論や知識ではありません。「実際の薄毛・細毛をどのようにして治すか」という臨床の方法や処置で、それを裏付ける理論なのです。
「こんなに効果の高い成分」と理論展開されるより、それを用いて「どのような人、どのような体質、どのような症状に、どのように使うか」ということの説明と「その結果」なのです。
その実践の結果はこうこうだと説明しなければ活用できないと思います。
ネットで知識を集めて、頭でっかちになり、「決め撃ち」する専門家がたくさんいます。
ひとりでもよくなればそれを大々的に宣伝していくやり方が横行し、薄毛・細毛で悩む人たちを惑わせています。
これだけ多くの育毛関連サイトがある理由の1つは「決定的な商品や手当法」がないことです。
「この商品を使えば」とか「この手当をすれば」確実によくなるという方法がないから、いろいろな商品やいろいろな手当が氾濫することになるのです。
はっきりいって「商品の効果だけでは薄毛・細毛は治せません」「この手当をすれば確実によくなる」という手当もありません。(そんな商品があるなら自動販売機でも売れるはず)
薄毛・細毛の「体質、混在した症状、進行度、職業」など複雑な原因を広い範囲で調べ、「その人に適した手当法を組み立て、使い方などを細かくアドバイス」しなければ薄毛・細毛はよくなりません。
つまり専門家の介在、カウンセリングやアドバイスがなければ改善率は低くなります。
ほとんどの人は定期的に理・美容室を利用しています。(カット、カラー、パーマなど)
もし、そのときに「注意信号」を出してあげられ、予防の段階でケアすれば育毛などしなくても予防でじゅうぶん回復は可能なのです。
だから多くの理・美容師に参加してもらい「皮膚医学に基づいた毛髪理論と施術」の勉強会を開催しています。
そして、薄毛・細毛で悩んでいる人のために「抜け毛の精密チェック」とカウンセリングをおこなっています。
このホームページは「薄毛・細毛で悩んでいる人」と「理・美容師向け」への情報を発信しています。