ある経営者からこんな話を聞きました。
「私の若い頃は店を開けるとお客様が入ってきて、常にベンチには数人の待ち客で混んでいました」
昼食も食べられないし、夜遅くまで混んでいました。
そうです。
多くの理・美容室は、お客様が少なくなった今でもこのやりかたで
「お客様を待ってお客様が希望するメニューをこなして料金をもらう」システムを続けているのです。
お客様が少なくなった理由を「不況だから」とか「安売り店が増えたから」と他のセイにしているのです。
じぶんたちのやりかたが「今の世の中、今の人たち」とずれているのを直そうとしないのです。
お客様にMy美容室として認めてもらうには「お客様の髪の健康を護り、アンチエイジング、 いつまでも豊かに保つよう管理してあげる理・美容室、理・美容師になることです。
来た人に技術を古い喜んでもらうのは当たり前のこと。
それ以外に客を満足させることを努力しないとじり貧になっていきます。
コンディショニング効果の高いシャンプー、リンスやトリートメント、スタイリング剤などを使い、グレーカラーやおしゃれ染め、 パーマなどで髪質は悪くなり「頭皮の育毛環境が悪化」している人が多くなりました。
とくに若い世代の女性で薄毛・細毛に悩む人が多い。
技術の勉強だけでは、お客様は満足してくれません。
いままでのように「髪質をよく見せる」のではなく「髪質をよくする」「薄毛・細毛を予防する」「薄毛・細毛を改善する」理論と 実践のノウハウを基本から勉強することをおすすめします。
いまや技術だけではお客様から見放されてしまうので、皮膚医学に基づいた髪のケアと薄毛・細毛の手当が必要になっています。
お客様と世間話はよくしても、美髪や育毛に関する話はしない。
ただ黙って技術をおこなうのが技術者でした。
しかし、いまは「無口な技術者」はお客様を満足させることができません。
いま髪がどのような状態になっているのか、その原因は、このまま放置しておくと将来はどうなるか、予防の方法は、家庭での手当は、 などひつようなことをアドバイスしてあげることが信頼につながり、浮気防止にもなるのです。
お客様の髪をよくする、薄毛・細毛を予防する知識を持ってアドバイスし、それを改善する施術ノウハウを持つことが理・美容師に要求されているのです。
口コミで遠くからお客様が来てくれるようなノウハウを持つ理・美容師、お客様に料金以上の満足を与える理・美容師になるためのノウハウを習得しましょう。
最初からハサミの使い方がうまくないように訓練してうまくなるのです。
口ベタだからは、いいわけであり、逃げ口上にすぎません。
同じくらいの技術なら、お客様は料金の安い理・美容室に行くようになるのは当たり前のことです。
この傾向は長引く不況を反映して、ますます多くなっています。
価格競争をしないためには「他店がやらない、やっていない、やれない」ノウハウを持つこと、潜在客の多いメニューであることなど、 考えればたくさんのメニューがあります。
新しいことには消極的、資本を投資して器具やノウハウを購入するのに消極的。
新しい勉強はしたくない、将来のためにお金を出すのはイヤ。
これでは何もできません。
こうした理・美容師が多いから、きちんと勉強して資本も投資すれば成功するのです。
失敗を恐れていては何もできませんよ。
他店を通り越して客が来るような理・美容室にするために勉強することはいくらでもあります。