こんなにひどくなるはずがない、ひどい薄毛・細毛の女性が相談に来られるようになりました。
本人がいちばんショックのようで暗い顔をしています。
カウンセリングで分かったことは、「皮脂が多い、皮脂を取らなければ、毛穴が詰まっている、女性の男性型脱毛」といわれ、 男性と同じような手当てをしていること。
これではますます頭皮を弱らせ、毛質を悪くすることになり、しだいに薄毛・細毛は進行していきます。
男性と同じ手当をすると、女性の頭皮は弱り、ますます薄毛・細毛が進行していくことが多い。
毎日シャンプーしているのに毛穴が詰まるはずがありません。
40年ほど昔、冷房設備もない部屋や車で汗まみれで働いていた時代でさえ、2~3日に1回しかシャンプーしていないのに、 女性の薄毛・細毛は少なかったのです。
毎日シャンプーしなくても毛穴が詰まることはなく、それが薄毛・細毛になるということはありません。
毎日シャンプーすることで、頭皮はひつような成分まで洗い取られ、防御力を低下させます。 そしてシャンプーやヘアケア剤のダメージを強く受けることで、薄毛・細毛は進行していきます。
つまり「シャンプーの害」で薄毛・細毛になっている女性が多いのです。
毛穴が詰まる機序を説明しないで、「詰まるから薄毛・細毛になる」と、不安を助長させる宣伝をしている業者が多い。
若い女性で、頭皮をチェックしたら「60代の老化した頭皮」になっている女性が増えています。
こうした「老化した頭皮」の女性のほとんどが「毎日シャンプーして」います。 「いいシャンプーで毎日ていねいにシャンプーすれば薄毛・細毛は治せる」といった間違った手当を信じています。
なぜ、きれいにしたら薄毛・細毛は治るの?その根拠は?
ほとんどはネットでこうした情報を見て信じ、育毛サロンもそうした都市伝説や迷信を利用しているケースが多い。 また、植物性のシャンプーなどの販売にも使われています。
信じたらますます薄毛・細毛は進行しますよ。
コンディショニングタイプのシャンプーで毎日洗っても、そのシャンプーが毛穴の内部には残留している人が多い。
皮脂の中に毛を老化させ薄毛・細毛を進行させる成分があることは事実です。
しかし、これは男性型脱毛症のことで、女性ホルモンに守られている女性はほとんど影響を受けません。
だいいち男性にしても皮脂が薄毛・細毛の原因ではなく「男性ホルモン」が毛を老化させ寿命を短くしていく元凶なのです。
それに影響を受けるのは「毛根部」毛穴の深い部位にある毛根なのです。
だから皮脂が薄毛・細毛の原因なら、毛穴の奥の皮脂を取らなければ、頭皮の表面の皮脂を取っても効果はないはずです。
したがって皮脂を取るための手当は、効果がないばかりかマイナスが多い。むやみにシャンプーしないように。
女性の薄毛・細毛で「皮脂を取る」手当を続けていると、頭皮が弱り老化してしまいます。