人口は減ってきています。
とくに若い人の減少は大きく、学校や幼稚園も閉鎖統合しているのが現状です。
人口減に反比例して美容室は昨年1821店舗も増えています。
お客様の取り合い、値引き合戦による共倒れがおこりつつあります。
つまり不況で来店回数は減っているのに「競争の激化」はますますエスカレートしてきています。
まずカンタンにできること、多くの店ができることは「価格の引き下げ」 でじぶんの取り分を減らす方法。つまり美容室の共食いが始まるのです。
商品なら5~7割で仕入れて10で販売しているから、仕入価格を下げる努力で経費節減はできます。
しかし美容室の場合は経費といったら家賃や給料がほとんどで、材料費はごく少ない。
したがって経費節減といえば、すくない材料費をもっと削るか、自分たちの給料を下げるしか方法がありません。
安いシャンプーを業務用に使うことで、ますます客離れがおこります。
経費節減や給料を下げる慢性的な売上減はスタッフやオーナーの「気力」や「店の雰囲気」も暗くして、ますますお客様は離れていきます。
いちばん恐いのは「新しいことをやる気力」もなくなり、マイナス思考に支配されることです。
ここに陥ると回復は難しい。
だから「いま、ふんばってやらなければ」気力を尽くしてチャレンジしましょう。
客待ちタクシーのほとんどは何もしていないか車内で休憩していることも多い。
全国平均5.8人の客に技術を提供する時間は「約5時間」。
1日8時間労働として、あまりの3時間は何をしているのでしょうか?
休日もきちんと取っているはずです。
会社員なら通勤時間、労働時間、生き残るためにはサービス残業も多い。
じぶんの立場を守るために勉強もします。
みな、将来に向けて必死に努力しています。
美容室は、カット何分、シャンプー5分、などきびきびと効率よく仕事をしています。
11分以内でカットしてしまう美容室は盛況で、お客様が絶えません。
たしかに早く済ませてほしいお客様は多い。早い・安いがモットーの美容室。
しかし、お客様の全員が規定通りの効率いい技術を望んでいるのでしょうか。
もし効率を考えるなら「早いだけでなく安い」低料金店を選ぶはず。
低料金店と同じ仕事(客がそう判断する)をして、倍ほどの価格なら、誰でも手軽で早い低料金店の方へ行くようになります。
ある程度の時間かけてていねいな仕事、低料金店がやらない(やれない)メニューや仕事をすることで、低料金店との棲み分けをきちんとすることでお客様に理解してもらう。
そのメニューやお客様への説明方法、アピールを考えましょう。